映画のような小説「ミニシアターの六人」小野寺史宜

ミニシアターの六人 小野寺史宜 小説

「ミニシアターの六人」50代男性へのおすすめ度

★★★★★ ← 50代男性には必ず読んでもらいたい

あらすじ

内容紹介(「BOOK」データベースより)
スクリーンは奇跡を映す。だから映画は人生の栞となる。
『ひと』の著者による渾身の人生賛歌。

キーワード

ミニシアター、銀座

感想

小野寺史宜(おのでら ふみのり)さんの小説を読んだのは、
この「ミニシアターの六人」がはじめて。

とても面白かった。

銀座の街が舞台の映画を、銀座のミニシアターで観ている六人の物語。

銀座のミニシアターで映画を観ている六人と、鑑賞中の映画の登場人物(俳優と監督)が、
ストーリー(小説)の中で絡み合うのが面白い。

映画のような小説。

日常的なエピソードなのがまた良くて、するすると読み続けられる。

エピソードごとに章が分かれた短編風の構成が読みやすい。

私が気に入った文章

自分の名前を父の声で聞けばさすがにわかる。
(290ページ)

このセリフには、ジンと来るものがありました。

290ページまで読んで、ぜひこの文章の意味を味わってください。

「ミニシアターの六人」はとにかく面白いので、多くの50代男性に読んでもらいたい小説です。

おまけ

銀座と鶏料理の店は「ミニシアターの六人」の前に書かれた、
ひと」という小説にも出てきます。

作者、小野寺史宜さんの愛着のある場所と料理なのかもしれないですね。

ひと 小野寺史宜

今回は以上です。

このブログが少しでも小説選びのお役に立ちましたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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