「優しい暴力の時代」50代男性へのおすすめ度
★★★★☆ ← 50代男性が読むと新しい発見があるはず
あらすじ
内容紹介(「BOOK」データベースより)
それでも私たちは生きて、ゆっくりと消滅していくだろう。
母と子、妻と夫、恋人、同僚、同級生…人々は親切に、礼儀正しく傷つけあう。
「私たちの“ここ”と“今日”を記録する作家」が贈る、希望も絶望も消費する時代の生活の鎮魂歌。目次(「BOOK」データベースより)
優しい暴力の時代/三豊百貨店著者情報(「BOOK」データベースより)
チョンイヒョン
1972年、ソウル生まれ。2002年に作家デビュー、04年「他人の孤独」で李孝石文学賞、06年「三豊百貨店」で現代文学賞を受賞。
同年、『朝鮮日報』に連載した長編『マイスウィートソウル』が熱狂的な人気を得てベストセラーとなりドラマ化される。
卓越した観察眼と巧みなストーリーで「私たちの都市の記録者」の異名を取る。現代韓国を代表する作家のひとり斎藤真理子(サイトウマリコ)
1960年、新潟市生まれ。翻訳家。
訳書に、パク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン、第一回日本翻訳大賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
感想
この感想は、自分の読書メモを頼りに書いています。
このブログをはじめる前、2021年4月に読了したためです。
面白かった!
チョン・イヒョンさんの小説を読んだのは、この「優しい暴力の時代」がはじめて。
面白かったです。
「優しい暴力の時代」は、短編7話+三豊(サムプン)百貨店で構成されています。
チョン・イヒョンさんは、韓国では「時代の記録者」と呼ばれるストーリーテラーとのことです。
たしかに、人の心を捉えた文章は良かったです。
簡単な文章で読みやすいのも現代風でいいです。
読みやすさについては、「翻訳者の腕がいいからかもしれない」と感じました。
この「優しい暴力の時代」を読んでチョン・イヒョンさんは、「世相やその時の人の心をうまく表現できる作家」だと思いました。
チョン・イヒョンさんの別の作品を読んでみたいです。
今回は、50代男性が読むと新しい発見があるはずの「優しい暴力の時代」を紹介しました。