「永遠の1/2」50代男性へのおすすめ度
★★☆☆☆ ← 20代後半のせわしなくしていた頃の自分を思い出すかも
あらすじ
内容紹介(「BOOK」データベースより)
失業したとたんにツキがまわってきた。
婚約相手との関係を年末のたった二時間で清算できたし、趣味の競輪は負け知らずで懐の心配もない。
おまけに、色白で脚の長い女をモノにしたのだから、ついてるとしか言いようがない。
二十七歳の年が明け、田村宏の生活はツキを頼りに何もかもうまくいくかに思われた。
ところがその頃から街でたびたび人違いに遭い、厄介な男にからまれ、ついには不可解な事件に巻き込まれてしまう。自分と瓜二つの男がこの街にいるー。
現代作家の中でも群を抜く小説の名手、佐藤正午の不朽のデビュー作。
新装文庫限定「あとがき」収録。著者情報(「BOOK」データベースより)
佐藤正午(サトウショウゴ)
1955年長崎県生まれ。1983年本作で第七回すばる文学賞を受賞。
2015年『鳩の撃退法』で第六回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
キーワード
競輪場、女子高生、坂道、元人妻
感想
この感想は、自分の読書メモを頼りに書いています。
このブログをはじめる前、2020年9月に読了したためです。
読み進めるのに苦労したんだろうと思う
佐藤正午さんのデビュー作。1983年の作品。
佐藤正午さんの小説を読むのは「永遠の1/2」がはじめてです。
2020年9月に、文庫本で読みました。
30年くらい前に一度読んでいると思います。そんな気がします。
「永遠の1/2」というタイトルは覚えていたのですが、中身はまったく忘れていました。
自分の読書メモに、
「読み終わってみると面白かったような気になった。」と書いてありました。
なので、たぶん、読み進めるのに苦労したのだろうなと思います。
面白い部分もある
率直な感想は、
・展開にスピード感がない。
・要らないエピソードが多すぎる。
・この内容で「第七回すばる文学賞を受賞」しているのだから、
文学賞受賞作ってホントあてにならない。
です。
だけど、面白い部分もありました。
一番は、主人公と関係を持った「元人妻が一晩に1回しかエッチさせてくれない」ことです。
毎回1回だけ。
何でなんだろう?
妙に記憶に残っています。
まあ、読まなくてもいい作品だとは思います。
星2つなのは、読了できたから。
私が気に入った文章
ミステリーを読むように、実生活の恐怖には栞をはさめないのだから。(522ページ)
今回は、50代男性が読むと、20代後半のせわしなくしていた頃の自分を思い出すかもしれない
「永遠の1/2」を紹介しました。