「BUTTER」50代男性へのおすすめ度
★★☆☆☆ ← 50代男性にはチャレンジが必要
あらすじ
内容紹介(「BOOK」データベースより)
結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。
世間を騒がせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿と、
女性としての自信に満ち溢れた言動だった。
週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、
親友の伶子からのアドバイスでカジマナとの面会を取り付ける。
だが、取材を重ねるうち、
欲望と快楽に忠実な彼女の言動に、翻弄されるようになっていくー。
読み進むほどに濃厚な、圧倒的長編小説。
キーワード
バター、料理、刑務所
感想
この感想は、自分の読書メモを頼りに書いています。
このブログをはじめる前、2020年12月に読了したためです。
「BUTTER」という小説は、読むのにとても時間がかかりました。
図書館で借りた本でしたが、最初の2週間で読み終えることができず、
さらに2週間延長して借りてしまいました。
そしてなぜか、この本に限っては、途中途中で読書感想をメモに綴っています。
その時系列とおりに、ここに感想を書いていきます。
12月3日の読書メモ
面白いんだけど・・・。
女性の登場人物の気持ちが「ネチネチねばっこくて」読んでいると疲れる。
一方、男性登場人物の描写は「あっさり」していて物足りない。
女性作家だからだろうか。
12月9日の読書メモ
新潟に行ったところから、サスペンス風になって急に面白くなった。
作中の日付「2月22日」から特に良くなった。
下記の引用は、まさに自分と同じ考え!
私は怠け者な方ではないと思うよ。
ただ、あなたや世間を喜ばせるような努力の仕方を、四六時中、出来る自信はないの。
私はもう若くなくなってきているし、もう他人に消費されたくない。
働き方とか人との付き合い方を自分を軸にして、考えていきたいの。
(335ページ)
12月15日の読書メモ
気に入った文章としてメモしたようです。
こんな不平等で(中略)
その時、食べたいものを、自分の手で作り出せるのは、面倒な時もあるけど、楽しいよ。
(362ページ)
12月18日の読書メモ
は~、やっと読み終わった。
最後の方はつまらなかった。
もう柚木麻子さんの小説は読まない!
今回は、50代男性が読むにはチャレンジが必要な「BUTTER」を紹介しました。