「ウィーン近郊」50代男性へのおすすめ度
★☆☆☆☆ ← ウィーンに興味のない50代男性は読まなくていい
あらすじ
内容紹介(「BOOK」データベースより)
恐れていたことがついに起こったー。
関空に向かうはずの飛行機に兄は乗らず、四半世紀を暮らしたウィーンで自死を選んだ。
報せを受け、葬儀とさまざまな手続きのために渡墺した妹。
彼女に寄り添う、兄の同僚、教会の女性たち、そして大使館の領事。
居場所を探し、孤独を抱えながらも懸命に生きたひとつの生涯を鎮魂を込めて描きだす中篇小説。
キーワード
ウィーン
感想
黒川創さんの作品をはじめて読みました。
読者に何を伝えたいのか、読了してもわかりませんでした。
1.ウィーンで日本人の身内が亡くなったときに、どのように対処すれば良いかを学べます。
2.外国で日本の領事館員が、どんな仕事をしているか垣間見ることができます。
上記の2点について興味のない方は、読まなくてよいと思います。
作中、登場人物が自分にまつわる過去のエピソードを思い出し語るシーンがいくつかあります。
たとえば、ウィーンの墓地を歩いていて思い出す、学生時代の英語テキストの文面など。
これらのエピソードはとてもよく書けていて秀逸です。
細かなエピソードや文面を拾い読みするだけであれば、良い本であると考えます。
ストーリーを追いかけて、最後どうなるんだろうと思いをはせるには物足りない本であると思います。
黒川創さんの作品、初めて読んだのがこの「ウィーン近郊」であったのが縁がなかったということなのでしょうか。
このブログが少しでもお役に立ちましたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。