今回は、小西マサテルさんの小説「名探偵のままでいて」をご紹介します。
前回ご紹介した「あらゆる薔薇のために」同様、「名探偵のままでいて」もつまらない小説だったので今回の感想文も「私の心のつぶやき」だけにしました。
つまらない小説の感想文を書くのって大変なのですが、何とか皆さんに伝わるように書きますので、よろしくお願いします。
「名探偵のままでいて」も50代のおっさんは読まなくていいと思います。
このブログがその参考になりましたら幸いです。
「名探偵のままでいて」50代男性へのおすすめ度
★★☆☆☆ ← 50代男性には浅すぎて物足りないと思います
あらすじ
内容紹介(「BOOK」データベースより)
かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は、七十一歳となった現在、幻視や記憶障害といった症状の現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。
しかし、孫娘の楓が身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻すのだった!
そんな中、やがて楓の人生に関わる重大な事件が…。
2023年第21回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。著者情報(「BOOK」データベースより)
小西マサテル(コニシマサテル)
1965年生まれ。香川県高松市出身。明治大学在学中より放送作家として活躍。
第21回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、本作にてデビュー。
2022年現在、ラジオ番組や単独ライブなどのメイン構成を担当
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
感想 浅すぎるミステリー
読み始めから読了まで、私の心のつぶやきを時系列でご紹介します。
なお、私は、あらすじなど何も知らない状態で読み始めています。
- やたら認知症(DLB)のことを説明するが、これがそのまま次のステップ(認知症患者が名探偵であること)への布石に感じられて(本当にそうなったらつまらないなとの思いで)うざい。(P.25)
- 読者を説得・説き伏せるような話の進め方(文章)に、作家としての技量の少なさと稚拙さを感じる。(P.28)
- 最近の探偵小説は、事件から始まらないのか? ← 何も始まらず、人物像ばかり説明が長く、うんざり。
- やっぱり。(P.68)
- 小学生がちょっと背伸びして読むのにちょうどいい小説。
- 陳腐だな。(P.147)
- 最近のミステリー小説は、読者をほろりとさせないとダメなのか? ← 自分が一生懸命ミステリー小説を読んでいた頃と、趣が違ってきているようだ。(P.258)
- 私は大学生の頃、「シャーロックホームズの冒険」の文庫本を読んでいた時期がありました。
「名作と言われているのにちゃんと読んだことがないな」と思い、手に取ったのが読み始めたきっかけでした。
この話を当時、女友達にしたところ「私は小学生の頃にシャーロックホームズの冒険を読んだよ」といわれ、ショックを受けました。
自分は小学生レベルの小説をこれから読もうとしているのかと思い、ショックを受けたのです。
でもよくよく確認すると、彼女は小学校の図書館にある「小学生向けに編集されたシャーロックホームズの冒険」を読んでいたのでした。
「名探偵のままでいて」を読んでいてこのエピソードを思い出しました。
つまり、「名探偵のままでいて」は、私からすると小学生向けということなんです。 - 最近のミステリー小説は、いつからお涙ちょうだいになったのか? 作者が2時間もののサスペンスドラマを見過ぎた弊害と思われる。(P.325)
- もういいんじゃない! このセリフ!!(読了)
今回は、50代の男性は読まなくていい「名探偵のままでいて」を紹介しました。
メインキャラクターが男女3人組なんだけど、そこがちょっとね。
小説の設定としてつまらなかったです。
本書は連作短編ですが、なんとなく全てが「何かのマネ」であるように感じられました。
マネた相手の上をいっていればこちらとしても文句はないのだけれど、どれも下に感じられて「何だかな」という気持ちになったんだと思います。
どうしてこの小説が大賞なのかまったくわかりませんでした。
単行本の巻末に選評がありましたが、くだらなさを感じたので読みませんでした。
「名探偵のままでいて」と同様にのように、「このミステリーがすごい!」大賞受賞作を他にも紹介しています。
下記の画像をクリックして併せて読んでみてください。
【「このミステリーがすごい!」大賞受賞作】