今回は、潮谷験(しおたに けん)さんの小説「あらゆる薔薇のために」をご紹介します。
あまりにも「つまらなかった」ので、感想文は「私の心のつぶやき」だけにしました。
50代のおっさんは読まなくていいと思います。
このブログがその参考になりましたら幸いです。
「あらゆる薔薇のために」50代男性へのおすすめ度
★☆☆☆☆ ← 50代男性にはチャレンジが必要
あらすじ
内容紹介(「BOOK」データベースより)
「オスロ昏睡病」という難病から快復した患者は、身体の一部に薔薇の形をした腫瘍ができる副作用を持つ。
35年前に治療法を確立し権威となった医師が殺されたことを皮切りに「オスロ昏睡病」の元患者が次々に襲われる事件が発生。
自身もかつてその難病に罹った京都府警の八嶋警部補は、犯人の特定と難病治療がもたらした闇に挑む。著者情報(「BOOK」データベースより)
潮谷験(シオタニケン)
1978年京都府生まれ。第63回メフィスト賞受賞。
デビュー作『スイッチ 悪意の実験』が発売後即重版に。
「王様のブランチ」(TBS)で特集されるなど話題になる、2作目の『時空犯』は、リアルサウンド認定2021年度国内ミステリーベスト10選定会議で1位に選ばれた
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
感想 つまらなかった
読み始めから読了まで、私の心のつぶやきを時系列でご紹介します。
- 「サークラ」という言葉を新たに知りました。
- 珍しい苗字(最近の小説はどれも珍しい苗字の登場人物が多い)は、もうちょっといいかな。
- やたらと漢字が多い。
- つまらない(88ページまで読んで)。
- 第3章まで読んで、面白いのかつまらないのかが良く分からない。
つまらないのは、狭い範囲(京都周辺)でうろうろしているだけで、地方出張とか場所の移動が少ないから。
夢の内容は読者に関係なく、どうでもいいことなんだけど。
夢をCGで再現させ見せるという発想は良かった。 - 主人公の刑事が犯人だったら超面白いんだけど、どうかな。(P.148)
- 200ページからSFになっちゃった。
- このページ理解できない。(P.232)
- 自分の子供が犯人の動機では?(P.254)
- 安直。(P.257)
- 258ページで流花は遠ざけられているのに、261ページでは何の説明も無しに輪の中に戻って発言している。
- 陳腐。何で5文字以外ありえないのか。ストーリーを進めるうえでのヤラセ・こじつけ・むりくり。(P.266)
- 私も信じません。(P.270)
- こうなんだから、こうなんだという作者の一人相撲的な説明が鼻につく。(P.272)
- 陳腐で傲慢。読者は置いてけぼり。(P.286)
- 都合よすぎる発見が多くて、なんなのって感じになる。
- だんだん読むのがアホくさくなってきた。
- 作者の語る、こうなんだから、こうなんだという話の進め方が稚拙で、小学生の頃にアーサー・C・クラークを読むふけった私には読むのがつらい。
- なぜ人間だけにそれが起こる。
相手は植物かもしれないし、未知の惑星に衝突してその星の生命の起源となるかもしれないのに。
思考と夢をもつ人間のような生命体と接触できる・することばかり主張する作者。ほんと浅い。 - 「精神に仕切りをつくる」それこそが個性なのに。
作者が自我のないままに成長させておいて、何を語っているのか。 - やすらぎなど待ち受けているはずがない。
地球だけみても、何人の異なる思考の他者がいるか。
それが宇宙レベルなら、それが人間ではなく廃棄物(ゴミ)だったなら。 - 結局、読者がちゃんと納得できる小説を書けない作家ということなのだと思う。
- 結論
どうしてこんなにつまらないのかな? と考えていたら「薔薇持ち」の人たちのことだけを書いているからだとの結論に至った。
読者である私には「薔薇」はないので、どうでもいいとなる。
「薔薇持ち」が将来どうなろうと私には関係ないのである。
愛されキャラも登場しないしね。
今回は、50代の男性は読まなくていい「あらゆる薔薇のために」を紹介しました。